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1にち、1まなび。

感じたこと、学んだことを書いていきます。

どうしたって人間には感情がつきまとう、映画「ある過去の行方」

 

 

 

 

論理的思考がもてはやされている今、

きっと、今回紹介する映画を観たら、

考えはくるりと変わるかもしれない…

 

なんでもかんでも論理的に考えるという生き方に疑問符を持っています。

だって、感情って人間として生きていくなら切っても切れない存在でしょ。

ロボットじゃあるまいし。

感情をどう使うかが問題なのであって、感情を押さえ込んで論理的思考だけに頼るのはどうかと思ってる。

 

この映画を見て、その考え方が間違いじゃないことに気づいた。

 

ある過去の行方 [DVD]

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フランス人の妻マリー=アンヌ(ベレニス・ベジョ)と別れて4年。
今はテヘランに住むアーマド(アリ・モッサファ)が正式な離婚手続きをとるためにパリに戻ってくるが、
マリー=アンヌはすでに新しい恋人サミール(タハール・ラヒム)と彼の息子、娘たちと新たな生活をはじめていた。
しかし、娘のひとりがアーマドに告げた衝撃的な告白から、
妻と恋人、その家族が背負う過去と明らかにされなかった事実が次々と浮かび上がる――。

 

 

この映画はまず、ひたすらに感情の交差が目に見えます。

視線、動き、突発的に放った言葉、考えに考えて選んだ言葉、過去の感情、今を生きたい、そんないろんなものに対面することになります。

 

人間というのは、どうも感情で生きているんです。当たり前なことなんだけど。たまに感情のままに、なんだか違う方向へ行ってしまうことだってあるんです。

過去を悔やんだり、取り返しのつかないことをしてしまった後悔で涙したり、そんな人を支えたり、そうして生きてるんです。

 

そんな当たり前の人間の生き方を改めて、良いものだ、と思えた作品。

人間という動物にちゃんと寄り添い、理解しようとする映画は稀有だと最近思うのです。

この監督の作品は、今まで見たすべてが人間を大切に映し出してくれる。

 

とりわけ、この映画はそれをすごく意識して作られたんじゃないか、と感じました。

 

いいじゃない、人間人間した生き方をしたって。

どうせ100年経てばみんないない、みたいな詩を江國香織さんの詩集で読んだ。

この映画を見た時、ふと思い出した詩だった。

 

 

もっと感情を大切にして生きていこう。

だって、私たちはロボットじゃない。

人間という動物なんだから。